日本ロゲイニング協会

日本ロゲイニング協会

装備
EQUIPMENT

山岳・高原で行われるロゲイニングの装備例

1.  服装(上)

長袖または半袖+アームカバー、ジャケットまたは雨具(レインコート)

長袖は、寒さ、虫刺され、日焼けから皮膚を守ります。軽装で走る場合は半袖でもかまいませんが天候の変化に備えてジャケット(薄い上着)は用意しましょう。
ジャケットの主な目的は風を防ぐことです。たとえ雨で濡れても直接風を受けないだけで体の冷えを防ぐことができます。雨もある程度は防ぐことができます。綿のものではなく化学繊維のものを使うようにしましょう。長時間の競技で悪天候が予想される場合は、体力が落ちた時の低体温症を防ぐため予備のウェアを持つことを検討してもよいかもしれません。

2.  服装(下)

ロングタイツまたはトレッキングパンツ

草や木の枝などによる擦り傷から皮膚を守ります。場所によっては登山道に笹があったり、コントロールが藪の中に設置されることもあるため、なるべく皮膚を露出しないほうがよいでしょう。

3.  服装(その他)

グローブ、帽子またはバンダナ、サングラス

グローブは登りで岩をつかんでよじ登ったり、下りでスピードが出過ぎたときに木をつかんで減速したり方向を変えたりするために役に立ちます。転倒したときの手の怪我の防止にもなります。帽子やバンダナは日差しを防いだり汗が目に入ったりするのを防ぐのに有効です。

4.  シューズ

トレイルランニングシューズまたはランニングシューズ

トレイルランニングのシューズをお勧めします。トレイルランニングシューズは濡れた岩場や悪路で滑りにくく丈夫な作りになっているため石が当たったり岩にぶつけたり木の枝を踏んだりした時に怪我をしにくくなります。ランニングシューズの場合は登山道が乾いていれば問題ありませんが、雨が降ると非常に滑りやすくなるためランニングシューズで山に行く場合は「滑りやすい」ということを意識しておくとよいでしょう。

5.  地図、コンパス、腕時計

道案内のある登山道でもちょっとしたことで道を間違えることがあります。誰かの踏み跡や水の流れた跡を道だと思ってしまったり予想できないことがおこることがあります。そんなときあわてずに現在地の確認をできるようにしておきましょう。競技で使用する地図は競技開始10~20分前に配布され、それからスタート時刻までにどのような順番でまわるのか、計画を修正するべきポイントはどこか、など作戦を考えてください。

ロゲイニングは制限時間をいっぱいに使っておこなうため残り時間の確認のために時計が必要です。スタート前に競技の基準になる時計に時刻を合わせておきます。少なくとも大会運営の時計とどのくらいずれているか確認しておきます。アウトドア用の腕時計には高度計が付いているモデルもあります。開催場所の標高差が大きい場合は非常に有効な機能です。ただレースによっては電子機器の使用が禁止されている場合があるため、高度計やGPS機能が付いた腕時計は使っても問題ないか確認しておくとよいでしょう。禁止の場合は大会要項に記載されていることが多いです。

6.  水、行動食

ハイドレーションまたはボトル。水はハイドレーションか500ml程度のボトル数本に用意します。大きなペットボトルを使うと水が揺れてバランスが悪くなります。ハイドレーションはザックから延びたチューブで移動しながら給水しやすくなります。しかし慣れないとどのくらい給水しているのか、残りはどのくらいなのかわからないことや、こまめに給水しているつもりでも意外と量を飲めてなく脱水症状になってしまうこともあります。そのため慣れないうちはボトルを併用するのがよいと思います。競技中に市街地を通行する場合は購入・補給することができます。しかし一度山に入ると補給ができなくなるためルートの計画に応じた準備が必要です。そのため必要量よりも少し多めに確保しておくことが大切です。.

行動食1600Kcal。
行動食は普通に朝食を食べた後でスタートして1日の行動に必要な量です。消費は個人差が大きいこと、長時間のレースで食べにくいものなど人の好みが出るのでいろいろ試してみてください。厳しいレースの中では食事は精神力回復のための手段でもあります。食べることを楽しみにできるような準備が理想です。

7.  ザック

15~20リットル程度。
サイズはあくまで目安ですが上記で紹介した装備を背負うには15リットルほどの容量は必要になると思います。ザックはお店で実際に背負ってみて体にしっかりフィットするものを選びましょう。

8.  ファストエイド

テーピングテープ、ポイズンリムーバー、エマージェンシーシートまたはツェルト、大きめの絆創膏転んで怪我をした時に止血したり、ハチに刺されたり、蛇にかまれたり、最悪のときには救助が来るのをビバークして待つこともあるかもしれません。山岳保険に入っていても救助が来るまで自分で自分の身を守らなければいけません。たいていの場合は使わない装備ですがきちんと準備しておきましょう。自分が使わなくても負傷者を見つけて助けることができるかもしれません。

9.  熊避け鈴、ペンライト、ヘッドライト

比較的、林の中を歩くことが多いのでこの熊避け鈴は持っていると安心です。最近ではいろんなデザインもあるのでお気に入りのものを一個!
ヘッドライドがあると手をふさがずにすむので便利ですが、最初はこのペンライトでも十分対応できます。
時間が長いレースも多く、手をふさがずに地図をチェックしたり足下を照らすことができるヘッドライトがあると便利です。また、ヘッドライトはトラブルで時間がかかって暗くなってしまった場合に必要になります。

10. その他

その他、デジタルカメラ、携帯電話、ツールナイフ、ホイッスルを用意しておくと便利です。義務装備(必ず持たなければいけない装備)に指定されない場合も多いですが、義務装備ではなくても各自の判断で持つことを検討してください。。

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