ロゲイニングとは
ABOUT ROGAINING
ロゲイニングとは
ロゲイニング(ROGAINING)またはロゲイン(ROGAINE)とは、オーストラリア発祥のナビゲーションスポーツです。コンパスと地図を持ち指定されたコントロールポイント(以下CP)をまわりいかに多く得点を獲得するかを競います。競技は主に山、森林、高原などの自然の中でおこなわれます。
競技は、大規模なオリエンテーリングと考えてもらえれば、おおよそのイメージはつかんでもらえるでしょう。ただし大規模さは並ではありません。いわゆるフルロゲイニング(マラソンで言えば42.195km)は制限時間が24時間です。地図の範囲も広大で、フルになると新聞1面ぐらいある大きな地形図(2万~5万分の1スケール)にCPが配置されています。制限時間内に地図上に示されたCPに付与された得点を集め合計得点を競いますが、各CPには異なる得点が付けられており、優勝者でも全てのCPを取ることができないコース設定、また制限時間をオーバーすると大きく減点があるため、どのCPを取るか作戦を立て競技を進めながら修正していくことも求められます。
全参加者が同一コースで楽しめる生涯スポーツ
ロゲイニングは屈強の身体を持った者のみが参加できる競技に思われがちですが、実際はそうでもありません。ハーフロゲイニング(12時間)、クォーターロゲイニング(6時間)なども開催されておりますし、日本国内では3時間程度のお手軽なミニ版も数多く開催されています。競技・レースというと、がんばって走らなければいけないと思うかもしれませんが、ロゲイニングでは上級競技者から、家族連れのハイキングまで幅広い参加者が同じフィールドで楽しむことができます。
ロゲイニングの特徴
使用する道具は、主催者から渡される地図とコンパスです。しかし長時間の競技では、夜間も競技をおこなうことがあります。そのため競技時間に応じて、食事をしたり、仮眠したりすることもあります。そのため水や食料をはじめヘッドライトやファストエイド(治療道具)をザックに背負うこともあります。
ロゲイニングは通常2名以上のチームで行います。チームのメンバーは常に行動を共にしなければいけません。このチームでおこなうこともロゲイニングの特徴で、チーム内で目的・目標を共有しよいコミュニケーションを取ることが競技結果にも影響します。個人競技では自分だけががんばって前進すればよいのですが、チームで行動する場合はチームとしていかに速く進むかという発想の転換が必要になります。このような特徴からロゲイニングはチームビルディングのトレーニングとしても有効です。
さまざまなロゲイニング
最近はさまざまなロゲイニングがおこなわれています。本来のロゲイニングとは少し異なりますが、さまざまなバリエーションでアウトドアを楽しめるのもこのスポーツの魅力でしょう。
雪の高原でおこなわれるスノーシューなどを使ったスノーゲイン、都市でおこなわれるバスや鉄道を使ってもよいもの、商店街など地域の活性化のイベントとして開催されているものもあります。